大手3キャリア(docomo、au、Softbank)が新料金プランの「ahamo」、「povo」、「LINEMO」を発表してから約2年が経ちました。現在の通信キャリアのシェアや満足はどうなっているかを解説し、特徴とおすすめのポイントを紹介します。
調査データについては、MMD研究所の「2023年2月MNOのシェア・満足度調査」
を引用しています。
スマートフォンの通信契約のシェア
以下のグラフがスマホのキャリアのシェアを表しています。
本サイトでは「メインで利用しているスマートフォンの通信サービス」にフォーカスして解説します。
1位の「docomo」、2位の「au」が3位以下を大きく引き離している状況です。
分かりやすくするため、次の表でシェアを順位を付けて並べます。
3位の「SoftBank」と4位の「Y!mobile」との差が縮まっています。
「UQ mobile」よりも後発の「Rakuten UN-LIMIT」が「UQ mobile」を抜いて5位となっています。
期待の新料金プランの「ahamo」、「povo」、「LINEMO」ですが、「ahamo」を除いて、まだシェアが低い状況です。
ちなみに順位がついていない「MVNO」というものは、Mobile Virtual Network Operatorの略で、簡単に言うとキャリアから回線設備を借りて通信サービスを事業者です。日本に何十社も存在しています。
スマートフォンの通信契約の総合満足度
以下のグラフがスマホのキャリアの総合満足度を表しています。
1位の「UQ mobile」と同点2位の「ahamo」、「LINEMO」、それから4位の「povo」は、点数の差が少ない状況です。
通信契約のシェアで下位にあった4ブランドが、逆に上位に来ている事実を見ると、この4ブランドのシェアはこれからも拡大していきそうです。
通信契約(ブランド)の特徴とおすすめのポイント
特徴とおすすめを伝えていくにあたって、周知のdocomo、au、SoftBankを除いた上で「MVNO」を代表して「OCN モバイル ONE」を加えてグループ分けをしました。
ここからは、以下の表を使って説明をしていきます。キャリアのプランはひと月に15〜20GBのデータ通信を使う人という条件で絞っています。「強み」の部分は水色、「弱み」の部分はピンク色でセルを塗っています。
※ただし、OCN モバイル ONEに限っては、妥当なプランがないため10GBにしています。
何かあった時にお店に頼りたい人向けのブランド
通信契約をするにあたって、店舗窓口でサポートがあるか無いかは重要な項目になります。
店舗窓口必須という方は、「グループA」の以下のブランドが対象になります。
■Y!mobile
メリットは、やはり「Yahooプレミアム機能」が無料が利用できる点です。
以下のような得点があります。
- 読み放題プレミアム ==> 110誌以上の雑誌が読み放題。
- バスケットLIVE ==> 国内バスケットボールの試合が見放題。
- ヤフオク! ==> 出品時の落札システム利用料がお得に。
- お買いものあんしん補償 ==> お買いものにあんしんな2つの補償
- Yahoo!トラベル ==> 国内宿泊予約で使える割引クーポン配布中
デメリットはグループAの中では料金がやや高いことです。
Y!mobile正規代理店!お得な特典付きの「ヤングモバイル」!
■Rakuten UN-LIMIT
メリットは、圧倒的な安さです。
料金は3段階になっていて、20GBみると月額2178円ですが、20GBを超えても3278円で無制限で使い放題になります。
デメリットは、楽天回線は後発のため、エリアが他よりも狭いところです。
しかし、楽天モバイルの代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は
「2023年中に人口カバー率99%超の達成」を目指すと発言されています。
■UQ mobile
メリットは、通信速度の速さです。
下記の通り、2023年4月2日時点でグループAの中では1位でした!
※みんなのネット回線速度の通信速度(平均ダウンロード速度)を参考
- UQ mobile ==> 76.6Mbps
- Y!mobile ==> 58.99Mbps
- 楽天モバイル ==> 52.7Mbps
デメリットは、グループAの中で唯一キャリアメールがオプションサービスとなっており、月額料金220円(税込)がかかります。
※Y!mobileはymobile.ne.jp、Rakuten UN-LIMITはrakumail.jpが無料で使えます。
通信容量(ギガ)と回線の安定を望む人向けのブランド
「グループB」は店舗窓口は不要で、通信容量(ギガ)と回線の安定を望む人向けブランドになります。
■ahamo
メリットは、安心のdocomoの回線を利用できるということです。回線の安定性を重視してdocomoを契約している方は、「ahamo」に移行されるのがおすすめです。
また「dカードボーナスパケット特典」というものがあります。次の条件に該当する方は、dカードの場合は毎月1ギガをプラス、dカード GOLDの場合は毎月5ギガをプラスがプラスされます。
- ahamoの電話番号を「dカード」もしくは「dカード GOLD」の利用中の携帯電話番号として登録しているお客さま。
- ahamoの料金の支払いを「dカード」もしくは「dカード GOLD」に設定しているお客さま。
dカード GOLDの場合、実質通信容量は25Gで、2970円になるのでかなりお得です。
■povo
メリットは、比較表を見てもわかるようにグループBの中でも最安値となっているため、コスパに優れています。
さらに、他にはない特徴が「基本料金0円」で携帯電話を維持することができるという点です。
実際には制約があるため、180日間トッピングしないと強制解約されてしまいます。「トッピング」というのは、通信容量(ギガ)を買うことです。3ヶ月に1度「トッピング」すれば契約が維持できるので、スマホは必要だけれど普段はあまり使わない人にはおすすめです。
デメリットは、「トッピング」には有効期限があるため、いつ有効期限が切れるのか把握しながら「トッピング」をしていくという面倒さがあります。30日のトッピングでは、一ヶ月が31日ある月を最終日まで使えません。
■LINEMO
メリットは、その名の通りLINEとの相性が抜群です。
LINE利用時の通信量がカウントされない「LINEギガノーカウント」の存在があります。
LINEアプリのトークはもちろん、音声通話・ビデオ電話のデータ消費もゼロです。
そして、「LINEから安心サポート」があります。以下の3つがその内容となります。
- LINEからお問い合わせページへ
- 料金確認や追加データ購入可能
- FAQやチャットサポート対応
デメリットは、契約時のスマホ端末とセット購入できません。通信単体の申し込みのとなります。ただし、これはpovoの同様のため、LINEMOならではデメリットというわけではありません。
MVNOの紹介
「グループC」はMVNOの代表的なものを紹介する番外編的な位置付けです。
■OCN モバイルONE
メリットは、追加利用料なしで加入できる「MUSIC」カウントフリーオプションです。
「Amazon Music」、「AWA」、「dヒッツ」、「LINE MUSIC」、「Spotify」、「TOWER RECORDS MUSIC」、「ひかりTVミュージック」の音楽ストリーミングの対象サービスの通信容量が無料となります。
また、料金プランが月額500円(500MB)から月額1760円(10GB)と比較的安価なプランを提供しているため、
povoのようにスマホは必要だけれど普段はあまり使わない人にはおすすめです。
デメリットは、「10GB」を超えるプランがないことです。
スマホでデータ通信はあまりしないけど、音楽はよく聴く方におすすめです。
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いかがでしたでしょうか。スマホのキャリアのシェアは時間とともに変化していくため、
また機会があれば解説してみたいと思います。